アンジーまさかの3番手。【モンタナの目撃者】ネタバレ感想。
【モンタナの目撃者】を観ました。
ネタバレ注意⚠️⚠️
【 敵の2人が主役だった 】
アンジー主役の映画だと思ってたら まさかのアンジーが3番手だった本作で、最も目立つ主役の座に座ってるのが 何を隠そう、敵の2人組。キャスティングとしても自分的にはめちゃくちゃ弱い、ニコラスホルトとゲームオブスローンズのおっちゃんっていう2人組なんですが、【フロムダスクティルドーン】かよっていう掴みの住居侵入大爆発からして やることなすこと全てが犯罪。ふたりアウトレイジとはこの事で、映像としてグロいわけではないのに、狙ってる相手が女性だとか、か弱そうなメガネのお父さんだとか、挙句の果てには子どもにまで一切の容赦がないっていう、義務教育を受けてないことがハッキリと観て取れる綱渡りのように危うい その一挙手一投足に、常に心臓が小躍りする緊張感でした。まじでキライこいつら。人間味が黄身くらい薄い。
【 ココが嫌だよ、不満点 】
テイラーシェリダン監督の作品としては【ウインドリバー】があまりにも偉大過ぎるせいで、このくらいのストーリーだと全然満足いかないっていうのが心の底からの感想です。
序盤の、犯人グループ、父親と息子、アンジーグループっていう3つの視点を描きながら、そのどれがメインストーリーなのかいまひとつ分かりづらい観客視点への不親切さが今作いちばんの不満点でした。まさか、アンジーも森林火災も、敵2人から逃げる少年を描くための舞台装置的な立ち位置だとは思わなかった。
できるなら、アンジーの目線から描いて、謎の少年との遭遇。彼は敵に追われていて逃げる道中で少年と仲を深め、少年に何があったのかを知る。少年が託された手紙の内容で観客に驚きを与えて、なんとしてもコレを届ける覚悟を決めて敵と戦う、っていう視点から本作を見てみたかったです。 【パルプフィクション】と違って手紙の中身明かさずに終わっていい映画じゃないだろーっ💦なんとしてもこれを届けなければっていうアンジーの覚悟の部分が全然伝えれてない。あそこまでボロボロになってまで一体なにを伝えたかったのかが知りたいのに。。
【 終わりに 】
森林火災起こしたやつが火災に殺されるっていう因果応報はいいんだけど、アンジー、火災で人が死ぬのにトラウマ覚えてたんやないんか。悪い奴なら別に火災で死んでも構わん!ってのも分かるけども、その辺を もちょっと考えて欲しかったです。トラウマの消滅を描いてるんだとしても、これはこれで問題あるし。
作品のキモとなる敵2人の犯行も、ヤバいっちゃヤバいけど【ブルータルジャスティス】なんかに比べるとそこまでショッキングではないし。
監督の期待値が高過ぎて、満足できない作品でした。
ありがとうございました。