映画雑文 トカ

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わけ分かんねェけどッん最高っっ【ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密】ネタバレ感想‼️

【ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密】観ました。

ネタバレ注意です⚠️⚠️

【騙された!】

ダンブルドアの秘密】がアルバス・ダンブルドアのことではなく、アバフォース・ダンブルドアの秘密だったという信じられない引っかけに見事騙されました。1.2作目の完成度の低さを受けて、期待感ゼロで挑んだのがものすごい功を成してた。シチュエーションだけを楽しめたのでめちゃくちゃ最高でした。

【掴み、わけ分かんなくて最高】

アルバスとグリンデルバルドの対話から始まるとんでもない掴みからして ハート鷲掴みで、そこからのニュートVSクリーデンス部隊のバトルなんて丁寧とは縁を切った脚本してるから、もう展開がわけ分からなくて最高にジェットコースタームービー。予告編とか見てるときの「わけ分かんないけどカッコ良い!」が本編で展開されてるみたいなコトなので、胸がちぎれそうなくらい面白かった。もうこのシリーズに理屈なんて要らないんヤ!

動物殺害シーンの多さにはわちょっと開幕からやり過ぎだろとは思ったんだけど、【ファンタスティックビーストシリーズ】の最大の敵としても、グリンデルバルドの凶暴さとしても、人間が殺されるよりも動物が殺される方が衝撃が強い。動物をテーマにしたシリーズの敵なんだから、これしかないんだと言う選択肢には納得。キリンが双子っていうのもまた、意味深。

グリンデルバルドとクリーデンスがヌルメンガード城で一緒に並んで立ってるだけでビジュアルの強さがさすが大作、別物だなと認識させてくれる。紛うことなき本物のオーラ。

そしてまさか血の誓いに、あんなとんでもない防止策があったとは。前作のラストで「多分壊せる」って決意にも満ちた表情してたダンブルドアが気の毒になってくるレベルの凶悪な仕組み。「あぁ…こりゃダメだ……」って思わせるには十分な痛々しさがあった。

【キャラクター、大改善!】

前作で明確に失敗していたキャラクターたちの説明不足が、ヒックス先生の登場シーンできちんと改善されてることが分かって心配が吹き飛んだ。ヒックス先生のフランクな魔女っていう立ち位置かっこいいし、それだけで終わらずにしっかり中心で活躍してたのでキャラクターがちゃんと面白くなってた。

少数精鋭で立ち向かうっていう作りも、前作のキャラクター多すぎ問題をしっかり改善しててスタンディングオベーションポイントでした。学者とか、先生とか、魔法省とかいろんな役職の大人が作戦立てて戦いに行くの、マジでマジでカッコ良過ぎ。。

バンティがただの変人から愛嬌のある可愛い変人にまで進化してて、たった一作でここまで傾いてたシリーズを立て直せるのかと驚いた。前作失敗の戦犯でもあったユスフ・カーマまで野口英世リスペクトのビジュアルと共にいい感じに暗躍してて良かったです。暗躍の描写が少なすぎてたとは思うけど前作みたいに突如センターに躍り出てきて場を荒らされるよりはマシ。

ジェイコブは、観客視点としての一般人だとしてもキャラがあまりにも普通だったので、【ワンピース】のゴッドウソップ的な、雑魚なのに敵に危険視されてるポジションが加わったのは二面性ができてて最高でした。

説明なしにわんさか出てくる、敵側の名無しキャラクターたちの顔が毎回ドンピシャに気持ち悪くてカッコ良いのも好きな点。説明なしだからこそのこっち側に想像させてくれる世界観の広さが堪らないし、世界の全てを観客に見せてくれるんじゃなくて観客はこの世界を少し覗かせてもらってるだけみたいな覗き見な視点が好き。

【きらめく、マッツ】

グリンデルバルドはヒトラーまっしぐらだった。ダンブルドアとの対話でもマグルを焼き尽くす的なこと言ってたし。グリンデルバルドの配役変更を全く説明せずに、マッツの魅力だけで説得してしまったのは、相当マッツのビジュアルに自信があったんだろうと思う。「配役違うけど、こっちの方がカッコいいからまぁいっか!」が通用してる。ジョニー・デップのキャラクター感強めのグリンデルバルドよりも、マッツ・ミケルセンの、渋さ、色気、冷血さの方がかなり好みだった。

【ファンのわたし、泣く。】

お茶会と言う名の集会だったり、魔法アイテムだったり、毎回増築を繰り返してるとは思えない世界観の安心感というか、この設定ずっと存在してたよ感は本当にスゴい。この世界さえあればずっと続けられそうな強固さを毎回感じさせてくれる。

ホグワーツの描き方も、あの場にOBの大人の魔法使いたちがいて生徒たちと話してるみたいな映像を見たことがなかったので非常に胸熱場面でした。OBとかマグルとかと、そういう触れ合いがあったんだ…っていう喜び。そのあとの必要の部屋の直前で流れた、【ハリーポッターシリーズ】の楽曲で涙腺が見事に爆発した。パンの増殖に双子の呪文使われてたり、怪物の本や、スニッチまで。。これは泣く泣く泣く。。【ハリーポッターシリーズ】でもたった1度しか描かれなかったダンブルドアのガチ戦闘が、2度も。。。こ……、これは…泣く泣く泣く。。

そして3作目にしてついに【ファンタスティックビースト】たる所以というか、動物がしっかり物語にとって邪魔な存在にならず、話を前進させるアクセルになってて嬉しかった。それだけではなくキリンに至っては物語の最重要キャラになってたのは良かった。これが【ファンタスティックビーストシリーズ】の理想の構造だと思う。。

【ファンタビ、変換点】

ラストで【ノーウェイホーム】のピーターみたいにニュートが店の前でメモを持ってたけど、あっちとは段違いのハッピーエンド感。そこにグリンデルバルドとの戦いを決意するダンブルドアの顔をひとつまみ加えて静かに終わっていくラストの余韻。まさか【ファンタスティックビーストシリーズ】が、【ハリーポッターシリーズ】の世界観を飛び越えて1つのドラマとして成立してしまうとは。とびきりいい意味で、これ何の映画だったっけ…?ってなった。

ティーブ・クローブスさまは本当によくぞ、JKローリングの手綱を握ってくれた。。バランスを調整してくれればここまで出来るんだ。ってのを見れてほんとに嬉しかった。

「最大の謎、解禁」って文句で期待し過ぎてガッカリしてる方 多いみたいだけど、不死鳥の騎士団での「ハリーの秘密、解禁」とかいう衝撃の肩透かし経験してる自分からしてみると、絵に描いたような高みの見物でした。ハリーポッターは、何も考えずに楽しむのがいちばんなんよ……。

グリンデルバルド、一作目で魔法動物に捕まえられて、2作目で二フラーに血の誓い盗まれて、3作目でキリンに仕返しくらってて、毎回ラストで魔法動物からのクリティカルヒット食らってるのバカで面白い。

ありがとうございました‼️😊😊