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ネタバレ注意です⚠️⚠️

草野監督の次作、【世界でいちばん長い写真】ほどの爆発的な面白さはないものの、今作もしっかりラストはまとまってるし、お酒のくだりなんか最高に面白かったです。あの流れはちょっと予想できなくて、ぼくの脳細胞が確かに笑い声あげてたのをこの耳でしっかり聴きました。いますぐ観てももう一度笑う自信がある。

【ケンカし過ぎ】

二度に渡るケンカ展開はどうにかして１つにして欲しかったというか、最初に２人が仲良くなるまでが短すぎて2回もケンカ展開が必要になっちゃってるのは、ちょっと早足過ぎて惜しいところでした。あんなに仲悪かった2人がウソみたいに仲良くなってる！っていう定番の面白さが、ケンカ２回もしちゃってるせいで薄まってて勿体無い。しかもそのケンカの理由が男女関係でのケンカとかじゃなくて、仕事とキノコっていうのがなんとも言えない。

このテーマの映画でケンカの理由が男女関係じゃないっていうのが、そこの問題は取り扱いたくなかったのか、そこをあえて中途半端にしたかったのか、どっちなのか分からなくて少々疑問には感じました。2021年現在に制作されてたら、だいぶこのあたりの作りは違ったんだろうなー。

【料理で象徴してる？】

キノコで言うと、元カレを振ったあとに渚のキノコ食べるっていう流れが、めちゃくちゃ下ネタ演出かと思ったんですがこれは狙ってるんでしょうか。。そのあとの、ギョウザ＝家族を包むみたいな展開から見ても、演出として料理のことちゃんと考えてそうだから、なんかスルー出来ないでいます。。そこがもし成立するんなら父親がしょっぱなカマ持って娘追っかけてくるのも、実はお父さんも…？みたいなこと想像させてくるんでなんとも憎い。そういう背景があっての「言葉を失う」だと思うと、中野英雄の表情が一気に深みを帯びてくる。【アメリカンビューティ】的な。【世界でいちばん長い写真】の草野監督っていうのが、余計にコレは想像するべきじゃないのか?!って気持ちにさせてきます。果たして真相はどうなのでしょうか。。気になる。。

【おわりに！】

中立のアラタをバイにしてたりするのは原作からしてそうなのかな。うまい。いま思えばアラタと真剣佑の組み合わせ、名前の面から見ると面白い。

実家帰ってすぐ父親に追いかけられるところ、酒のくだり、【私はロランス】を彷彿とさせる野菜が降ってくるラストの演出など、終盤の展開がかなり畳み掛けるような面白さで、ここのおかげでだいぶ全体の評価が変わってくる。後半で結構好きな映画になりました。キノコシーンでのアラタの顔、右ッ左ッからの顔のキュウリポロポロ〜も表情間抜け過ぎて面白かったです。

ありがとうございました。