映画雑文 トカ

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前2作が前フリに見える、完璧なビジュアルに平伏した【 ゴーストバスターズ アフターライフ 】ネタバレ感想‼️

ゴーストバスターズ アフターライフ 】観ました。

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ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️

【子どもとプロトンパック 】

一応は前作という扱いになる旧2部作のゴーストバスターズは、ストーリーもキャラクターも全然自分の好みじゃなくて、本作アフターライフを観るためだけにシリーズに触れたような感じでした。しかも思い入れなんてカケラも無いのでその旧2部作の続編という括りになってる本作を果たしてこんな初心者が楽しめるのか…?って不安はあったんですが、予告編で虜になってた自分をしっかり満足させてくれるだけのかなり素晴らしい映像を観せてもらったのでシンプルに楽しめました。

なんと言っても非常に好感度が薄かったオッサンたちと、ガジェット感満載でカッコいいプロトンパックという前作までの組み合わせが、チャーミングな子どもたちと彼らの体が小さいことでデカイオモチャ感を同時に得たプロトンパックっていう、これ以上にない最高の冒険アクション的なビジュアルデザインになっていて、この組み合わせでキャラが動いてるだけで常に楽しい、常に面白い…!という状態に。全てがこの映画のための壮大なフリだったんじゃないかというそれくらいの完璧さを感じました。子どもが背負ってこそのプロトンパックという完璧な正解をよくぞ見つけてくださいました。。✨ありがとうございます。。✨

【いい意味でシンプル】

ストーリーはシンプルにシンプルを重ねてシンプルで味付けしたくらいシンプルなので、本当にビジュアルだけを観ることに集中して楽しめる、映画らしい映画。ゴーストバスターズという映画のアイデア部分の設定だけをくり抜いて現代に蘇らせたらこうなるよっていう、設定が好きでキャラが嫌いだった自分としてはまさに観たかったまんまの作品でした。

基本は1作目の後半のストーリーをほぼ なぞりながら進んでいくので、今作を観るためにシリーズを1日前に予習したぞ!みたいな僕と同じタイプの観客にはちょっと酷な展開になるかと思います。だって昨日観た1作目とまんまの展開が20分くらい続きますからねっ!もう完全に作りとしては、予習なんてしなくても大体の話は頭に焼き付いてるよっていう長年のファンの方を向いてるのは明白でいわばあの頃の映像を今の技術で作り直したらどうなるのか?っていうリメイクとしてのファンサービスを感じました。キャラは一新されてるけど、徹底してファンのための作りをしてた。基本のストーリーがシンプルなことでこれから新シリーズとして作っていけそうな開拓の余地も感じるし、往年のファンのためにも難しい作りを取り除いてるのは好印象でした。

【我々はマーベルに鍛えられている 】

最初のゴーストを 2回も取り逃すというポッドキャストくんの手際の悪さから生じた絶妙に間伸びした展開とか、受付嬢ジャニーン役のアニーポッツさんの斉藤由貴を彷彿とさせるあまりの老けてなさにビックリとか、ハリーポッターと炎のゴブレットのラストを真正面から拝借してた、メガネの子どもに、亡くなったメガネの男が力を貸すという 魔法対決にしか見えない描写とか、色々と面白い展開を積み重ねてたどり着くラスト、彼ら3人の登場シーンがめちゃくちゃ演出としてハズしててちょっとしらけました。、あの3人が出てくるのは分かりきっていたけど、その上で登場の期待感を高めて欲しかった。出るぞ、出るぞ、出たーっ。っていういちばん鉄板の面白さをここで使えなかったのが惜しい。

マーベル映画でバッキバキにその辺を鍛えられてる我々からしてみるとビルマーレイの声が聞こえる前に、まず事前に登場してたダンエイクロイドさんの声が聞こえて、次にアーニーハドソンの声、最後 ビルマーレイの声と共に歩いてくる3人の足だけを映すカット、3人を見て驚いているみんなの表情を映して、溜めて溜めてからのゴーストバスターズ3人集結した姿でドン、ってくらいしっかり期待感高めても絶対ガッカリすることはないんだから、あの見せ方は本当に勿体ないなと思いました。ビルマーレイの声聞こえた次の瞬間、3人を普通に写しちゃうのはダメだ。。

ラストバトルはすごい迫力だったけど規模が大きいので、あんまり何が起こってたかは覚えてないです。スゴかったのはスゴかったんだけど😅

【余韻が欲しい終わり方】

forハロルド、で終わって次回作ありげな後日談映像がエンドロール後にあったりしましたが、戦いが終わった後の主人公たちが一才映らないままなので彼らの物語としての余韻が弱く、エンドロール後までしっかり映像があるはずなのに終わり方としてはもっと観たかったという印象がどうしても残ってしまいました。シリーズ自体が毎回そういう終わり方なのでそこもそのまま採用だったのかもしれませんが少し終わり方が弱かった。

そして毎回毎回捕まっちゃうな、この映画の主人公たちは。

【おわり】

亡くなってるハロルド・レイミスさんが幽霊なのにしっかり生きてる役者の顔してて、登場しただけで心動かされるものがありました。映画の世界の中では、亡くなった人でも生き返らせれるっていうCGの底力に感動した。幽霊が物を動かして驚かせるとかじゃなく単純に見えないサポート役として、存在をツッコまれるとかでもなくただ淡々と幽霊というキャラとして行動してた地下のシーンが妙に面白かったです。あの空気感、すきだった。

ありがとうございました😊