映画雑文 トカ

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2021年最大のサイコパス胸糞打ち切り漫画【神様はラケットを振らない】は、脳が理解を拒否する作品。

【神様はラケットを振らない】読みました。ネタバレ注意⚠️⚠️

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【 2度と漫画原作を書かないで 】

正直 感想書くのも嫌な作品なんですが、このアタオカ作品を少しでも世に広め、読者という名の被害者をひとりでも減らすために立ち上がった次第であります。 原作と作画をわざわざ分けているのにも関わらず デッサンが全く取れていない作画も多少 気になる点ではあるんですが、問題は原作者の方。正直もう、この原作者の方には今後2度と漫画原作を書かないで頂きたいレベル。あまりにもお粗末な物語の構成とテーマ性の空中分解には、頭抱えて三日三晩 寝込みました。 ファイアパンチチェンソーマンなどの藤本タツキ先生も、よく「頭おかしい」とか「イかれてる」って言われてるの見ますが、ほんとに頭おかしい人が漫画描いてたら2巻で打ち切られます。それがこの作品です。脚本がマジでサイコパス過ぎる。

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【 主人公が正義という視点 】

第一話を試し読みしたときは その衝撃的な引きによって、どれだけすごいテーマで攻めていくのかと期待していたんですが、構成上 主人公の過去のトラウマであり、物語の敵として置かれているはずの、事故の被疑者側の方が圧倒的に可哀想な物語を用意されていて、どう考えたってその事故の原因は 道路に突然飛び出してきた主人公の方にあるのは明白なのに、その点 徹底して主人公が正義っていうだいぶ頭イカれた視点で描かれてるから、主人公の思考すべてが不快。 主人公が原因で起こった事故によって、主人公の家族が死んでしまうという形式の物語で、その事故の被疑者とその娘がめちゃくちゃ悪役みたいに描かれてるの単純にホラー映画より怖い。 その後どんどん被疑者の娘であるヒロインとの関係は、いい方向に変化していくわけではあるんですが、この点も 本誌のアンケートが悪過ぎる結果として展開を早足に進めたんじゃないのかと疑ってしまうくらい早足。展開のスピードと、描こうとしているテーマの重さが合ってなさ過ぎて終始気味が悪い。

【 イかれ展開オンパレード 】

被疑者の娘が被害者の家になんとなく行ってしまう、被害者の主人公が 亡くなった自分の両親の墓に 被疑者の娘をなんとなく連れて行く、被害者の実家がなんてことない展開のために火事で全焼、被疑者の娘と被害者の主人公がテニスでダブルスを組んだ事を知ってやってきた、テレビ局の人間の密着取材という、めちゃくちゃ重要そうな展開がたったの30ページ弱で終了。。などなど、挙げるとキリがないほどの闇展開をたかだか2巻のうちにテンポよく繰り出し続けてくる、このイカれっぷり。

展開のほとんどが、常識ある原作者なら考えつかないようなものばかりで、被疑者と被害者をどうしても和解させたいという原作者の偏った思想が、キャラクターの考えを明らかに無視して描かれてく流れがとにかく気持ち悪かった。 さっきまで喧嘩してたのに主人公がポッと名言みたいなこと言ったら、言われた方は微笑んで解決。みたいな。キモ過ぎる。。

主人公の相棒ポジションにいる男友達は、常に悟りが開いてるなんでも理解できるよキャラなんですが、主人公の家が火事で全焼した結果、誘われるがまま被疑者の家に泊まらせてもらう…ってなりそうだったところを被疑者家族に断られ、男友達の家に戻ってくるっていう流れで、その男友達が主人公に向けて放った「何様のつもりだった?」ってセリフ、マジでそのままお前に返してやりたいセリフ。おまえこそずっと何様やねん。 なんでそんな悟りセリフしか喋れないんだよ。 設定に呑まれるなよ。

【 脳が理解を拒否する作品 】

最終回に至っては、脳みそが目の前の事実を受け入れ拒否するレベルの完成度してて、もう恐怖でしかない。 まずヒロインの「道路に飛び出してきた被害者の男の子を 昔の元気だった状態に戻せば被疑者である父親が喜ぶ」って言うサイコパスここに極まれり!な思考回路から導き出された物語の目的からして寒気するんですが、それを父親の前で披露するラストよ。。 舞台も謎だし、そこにやって来た父親も謎。あれを見て泣くのも謎。主人公の思考回路、謎。

打ち切られてこんなに涙出るほど「良かった……」って思える漫画、生まれて初めて出会ったな。。

気持ち悪い。。