【シャマラン、下回る】

【ヴィジット】がかなり良かったので若干の期待感と、ヴィジットだけでは拭えないシャマラン監督の過去の戦歴を踏まえて、もしかすると酷い出来かもしれないぞ…？って覚悟はしてたけどよくもそれを平気な顔で下回ってくるな。シャマラン監督、成功した後やらかす才能、世界一でしょ。

【予想しやす過ぎる】

まず製薬会社と鉱石っていう単語が出てきた時点で伏線の匂いプンプンして、結末を察する。クスリ→治験者→時間経過の映画→実験ってのがまず浮かんで、結果そのままでした。しっかり出すタイプの伏線はシャマラン監督、もうやらない方がいい。。

中盤から後半へかけても、予告編を見て予想してたものばっかりでした。見せればいいってもんじゃないけど衝撃的なシーン、どんだけ見せないんだよ。絶対に見せない！っていう主張が激し過ぎて逆にそこが気になってくる。CGを使うような変化を見せないことで製作費を節約してるのかもしれないけど、この題材とこの節約技術、絶対に合ってない。「おお…」ってなったの、腫瘍切除のとこだけでした。映像として目に見えてるタイムリミット、絶対面白くできるはずの設定なのにな。。

【テンポが早過ぎる】

そして経過時間が早いのに、キャラの動きも急ぎ足だから結構疲れます。嫌でもテンポが早くなる話なんだから、他の部分でスローにしてバランス取って欲しいんだけど、キャラクターたちが連鎖的に冷静さを失っていくってところもポイントとして作ってるからもうどうしようもない。。

そのキャラクターたちも、脱出のために用意されたようなあまりにも都合のいい職業の人ばかりなので、「逆に彼らの職業を知っててここから脱出させるのが目的なんじゃないか？」とか色々考えてたんだけど知ってたのは病気の方だけだった。理想と作品が、合わない合わない。。

【コレを進撃の巨人で例えると…】

展開は悪い方向にはちゃんと進むけど、それに対してのキャラたちの行動が、ただワーキャー反応してるだけで一向に好転させようとしないから、行動が報われて良い方向に進むなんてこともない。ずーっと受け身。進撃の巨人でいうとずーっと街が巨人に攻められてるだけ。そして巨人が人を食べるところは絶対に画面に映さない、みたいなこと。

そのうえキャラクターたちがビジュアルや年齢以外で見分けられるところがないくらい個性が無いので、畳み掛けるように面白くならない。エレンが駆逐思考を持たないままで「どうしようどうしよう…」言ってるだけ、みたいなこと。

「プロムも卒業式も経験できない」ってどっからそういう知識手に入れたんだよ…とか、もう詰めが甘いにも程がある。わけがわからない。