ネタバレしてるので、気をつけて下さい⚠️⚠️

【最高峰の映像作品】

ここまで地味な舞台設定を、どう足掻いたらこんな完成度の高いSFに出来るのか。【ブレードランナー2049】での成功が、奇跡ではなく狙い定めて作られたものであったことを証明する拍手喝采ものの映画作品でした。これは映画ではなく、映像作品なのだ…。

【話がシンプルだから良い】

この映画を観て中身が無いとか言うのは、ハナからそれは前提というか、なんならそういうつもりで作ってるんじゃないのか？あれだけ造語ワードに溢れる世界だから、あらすじは極めて極端に意図して作られてるだろうし、この映画の楽しみ方自体がまずストーリーの面ではないと思う。ちゃんと映画の画面を見てるならわかると思うんだけど、魅力の大部分は映像。どう考えたってストーリーを売ってる映画ではない。

原作は違うかもしれないけれど、映画作品である本作は王道で分かりやすいストーリーの上の置かれたビジュアルを楽しむ映画。いつの間にか始まってから１時間が経ってて、もう残り１時間半しか無いことの絶望感。。毎回こんな映像体験させてくれるんなら、【ハリーポッター】ぐらい続けてくれても構わん。言い過ぎた、3部作くらい続けてくれても構わん!

【アイテムの新鮮味】

羽が横に付いてて虫みたいに羽ばたく航空機、オーニソプター。気球みたいなのが上から出てくるのもナイス〜。サンドワームが迫ってきた時の砂の震えとか揺れが映像で表現されてたり、爆弾が着弾してシールドに伝播してから、大きく爆破する流れだったり、香料を光のチリで表現してたのもカッコよかった。サーダカーたちが体勢を保ったまま落下してくるのとか、名無しの敵キャラクターに与えられるような登場シーンじゃなくて、心がときめいてました。登場がカッコ良すぎる✨

【スターウォーズ】のフォースの元ネタであろう口頭での指示、命令で敵を操作するのが、【フォースの覚醒】の命令シーンを経て、今作で映像がさらに研ぎ澄まされてるみたいで良い流れだなぁと思った。回り回るー。

【親父さん…】

ポールの親父さんは、映画の出来とか関係なく、どの映画でも死に方が呆気なさすぎるなー。。ダンカンが同じ針の攻撃を受けた時は、シールドとの隙間に刀を入れて防いでたりするから、普通に親父の危機意識が弱かっただけっていうのも呆気なさに磨きをかけてる。

【ダンカン…✨】

ダンカンは脱出劇もさることながら、あのタイミングで助けに来るのなんてカッコいいんや。。その後の役割に至るまで登場シーンが全部見せ場なのでジェイソン・モモア、ほんとズルい。。あんな役、おれが演じてたとしても世界中で爆発的にファンが数人増えるからな。ずるいゼ。。

【まとめ】

高評価してるひとたちは、ハナからヴォルヌーヴ監督の【デューン】に脚本の出来自体はそこまで求めてないんじゃないかなー。求めてたのは、なによりも映像の説得力。そしてその点が間違いなく満点だったので評価する以外に無いのであります。想像以上に最高な作品でした。２時間半の映画史上、いちばん体感時間の短い映画だった。

ありがとうございました😊