映画雑文 トカ

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"シネマティック"ユニバースとは…【ドクターストレンジ / マルチバースマッドネス】ネタバレ感想❗️

【ドクターストレンジ/ マルチバースマッドネス】観ました。

ネタバレ注意⚠️⚠️

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【こんなんじゃ足りねぇ…足りねぇ…】

エンドゲームからのノーウェイホームで、マーベル映画の作品飛び越えてなんでも出来る点がまさにワンダの超能力みたいな印象になってて、もうデッドプールX-MENも当たり前のように集合してくれないと満足できない人間になってしまいました。。今作はサプライズよりも、ストーリーがメインの作りなうえにそのストーリーが面白くなかったので、ストーリーの面白さよりも裏設定が明かされるのを楽しみに読んでる、いまのワンピースみたいなポジションにならないか心配になってきた。

【とはいえ、良かったところ】

ストレンジはコスチューム姿よりも私服の方がかっこいいな。。まさに、イケオジでした。すっぴんのベネディクトカンバーバッチは薄めた赤ちゃんみたいな顔してるのに。

指パッチンの5年間による影響を何作にも渡ってゆっくり描いてるのが面白くて、消滅組は全ての関係性が無くなってるから個人のストーリーが切れ味鋭くバッサリと終わってしまってるのが悲しい。

ガルガントス戦は、無印【スパイダーマン】のドクターオクトパス戦を彷彿とさせる縦移動の戦いになってて懐かしかった。ガルガントスの目ん玉をくり抜くっていう本作の作風を1発で伝えるちょいグロな掴みもインパクトあって良かったです。

【ナルト…?】

カマータージ戦は、知ってるキャラクター少ないながらも集結バトル感がちゃんと出てたのが不思議。ストレンジとウォン以外、誰がどうなっても構わないし心に一切の揺らぎを起こさないから盛り上がるわけが無いと思うのに。全面戦争な感じ、カッコよかったな。ワンダに関しては、どれだけ闇堕ちしても人さえ殺さなかったらなんとかなるっていう観客の思いをいとも簡単に握り潰し、踏みつけ、放り投げ、浸し、炙り、蹴散らす、うちはサスケ状態になるとは思ってもなかったので、どっかで脚本を岸本先生にやらせないと2度とワンダが復活することは無さそうで悲しい。ドリームウォークは心転心の術だったし、理想の夢の中で生き続けるのは無限月読だったので岸本先生との相性、抜群に良さそう。今回、ほぼ【ナルト】でした。

ワンダというか、エリザベス・オルセンがほんとに可愛くてキレイでビックリした。コミック版のスカーレットウィッチみたいなクソダサ装飾を額にくっ付けてもめちゃくちゃ似合ってるし、キャリーみたいな血のりも似合う。死霊のはらわた顔にもなってたし、炎の少女チャーリーでもあった。ワンダ、復活してーー。いや無理ーー。

マルチバース、好きじゃない】

マルチバースの世界は、降り立った世界よりも移動中の世界の方が面白そうだったのが残念。緑豊かな白黒衣装のみの世界と、台風とかが吹いてる世界、どっちも面白み 薄かったなー。「赤は進めか…」の使い方は上手いし、面白かった。

ただマルチバース自体、結局は異世界の話なのでどんなストーリーになっても同人誌の匂いが消えなくて真剣に観るのがどんどん難しくなっていく。自分らの世界とマルチバースの世界で生死がリンクしてるとかでもなく、脅威になるものがワンダの動向1つだけなので全体的にストーリーのアクセルも弱い印象。危機感が無いせいで、共感部分がめちゃくちゃ弱い。

ストレンジ拘束からのイルミナティパートは、いちいち選出されてるキャラがファンタスティックフォーやら、プロフェッサーXやら、個人的には超ド級のしょうもなメンバーなので心底どうでもよかったんですが、なぜか制作側もどうでもよかったらしく、スーサイドスクワッドでも観てんのかと困惑するほど非常に荒めな扱いされてて普通に気の毒でした。てか声で聞く相手を殺すやつに至ってはスーサイドスクワッドにも出てたろ。あんなデザインのやつ、序盤でなんか見たぞ。イルミナティ登場で得られたもの、キャプテンカーターが美しかったっていうそれだけ。

そこからの展開はもう、ダークホールド、ヴィシャンティの書、ドリームウォーク、インカージョン、などなどオリジナルの単語があまりにもこんにちは過ぎてほとんど置いていかれてました。

逆に前半の80年代の空気に溢れた風味程度のホラー描写とかは、最新技術を通してやられるとかなり新鮮になってて面白かったです。音楽の派手な強調とか、画面に顔を2つ3つ重ねてたり。ハイパークソダサ音符バトルについてだけは、全面的に否定したい気持ちを抱いてる。

【キャラクターについて】

アメリチャベスは、クロエグレースモレッツからケバケバしさを抜いたみたいな顔してた。キャラクターとしては、うーん。もはや個人的にはタレント枠だった鬼頭さんの声優としての声をはじめて聞けたのがいちばん楽しめた、まである。いい感じでした。

ベネディクト・ウォンさんがかなり良さげな塩梅で活躍してた。ワンダとの一瞬のタッグ関係、好き。知能が極めて低いわたしの脳内では、マ・ドンソクと顔が同化してきてます。

ここ最近の映画だとホラー映画のダークヒーローとして【マリグナント】のあいつがよく挙げられてるけど、ドクター・ストレンジのナイトメアバージョンの方がめちゃくちゃカッコいい。あれはスゴいビジュアルデザイン。マーベル史上でも5本の指に入るやつでした。

【これ、マーベル"シネマティック"ユニバースなの?】

ワンダヴィジョンはYouTubeのあらすじ動画とかでしか内容を把握してないんですが、もうひとつ頑張って説明すればマーベル映画の中だけでストーリーを完結させれそうだったのに。そもそもマーベル・シネマティック・ユニバースでシネマティックが除外されてストーリー進んでるのがいまだに理解できないでいる。

マルチバースっていう広い世界を扱う期待感に、どちらかと言うと狭い印象のあるホラー描写は結論、合ってたのか疑問でした。正直ドクター・ストレンジの1作目の方が世界観は広かった気がします。ホラーな作りは面白かったけど、題材とはまるで調和してない印象の作品でした。


ありがとうございました。