映画雑文 トカ

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脳が死んじゃう…【スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム】ネタバレ感想。

スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム 】観ました。

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ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️

【 もうドラッグ 】 映画作品においてこの類いの熱狂、鳥肌の立ち方ってマーベル作品唯一の特権になってて、一度この面白さを味わってしまうと映画に対する満足度を測る部分が狂っちゃって、普通の映画じゃ満足できなくなるからもうこれはマーベルという名の一種のドラッグ。単なる映画作品の枠を超えたトリップ体験でした。

頭がバカになりそうなとんでもないサプライズがいくつも用意されてましたが、とにかく今作は世界一優しいヒーロー映画。それはファンに対するサービス精神としてもだし、なりより敵であるヴィランたちに対して。ただの大集合では終わらせない 意義のある設定を、意義があるどころの騒ぎじゃない段階まで引き上げてまとめてくるあたり、ヒーロー映画会社とかの括りだけでなく、映画制作会社としてもトップだろと思った。マーベル映画は映画作品じゃないとか言ってる監督は、本格的にその考え方見直さないと時代に遅れてるどころの話じゃなくなるよ。。ハッピーとおばさんくっつけてたことに、こんな大いなる目標地点があったという伏線に熱出そう。全体を俯瞰して作ってることがなりよりもスゴい。ケヴィン・ファイギさん、脳みそのシワの数エグそう。。

【 想像した。越えられた。】 みんなが楽しみにしてたであろう、スパイダーマンの正体がピーターって事実を、フラッシュが認識した瞬間の反応をほとんど見せないというのも今作の恐ろしさ。そこ かなりの面白ポイントなのに、全く必要ないと言わんばかりのスルー。確かに全編見るとマジで全くいらないレベルになってて信じられない。。フラッシュの反応が1番見たかったのよ!とか言ってる観客たちが全員昇天するくらい観れると思ってもなかったシーンを見せてくれる。スパイダーマン全員集合ってマジぃ?とかみんな90%は分かりきってたけど半信半疑でウロウロしてたら、もうそんなところ とうの昔に過ぎ去ってて、スパイダーマン同士が喋りまくるし、敵同士も過去作の世界観のまま喋りまくってるという超越具合。出るかなぁ?出ないかなぁ?とかそういう次元の映画じゃなかった。観客を引きつけておくのと、その先を進む速度が尋常じゃない。

オクタビアスのコントロール権を奪うとか、サンドマンの仲間スタートとか、ネッドに魔法持たせたり、先にネッドとMJがスパイダーマンたちと出会うとか、あろうことかヴィラン全員を家に招待して元に戻す方法を協力して実験していくという、ユーモアの申し子が脚本 書いたんかっていう配置の素晴らしさに痺れた。パイレーツオブカリビアン2みたいなぐちゃぐちゃ感見れてるだけで楽しい。

三部作完結作なのにまたトムホで三部作作るっていう情報から、ラストの予想としてはやっぱり最終的にスパイダーマンの存在を消していままでの悲劇を無かったことにするんだな…って思ってたので、おばさんが死んだ時もちょっと距離を置いて冷めた顔して見てたのに、マジで亡くなってしまった。。うそ。。そこにハッピー到着て、マーベルさん。。皮肉の作り方 エグ。。

【 脱線するほどヨダレが 】 糸が手首から出ないスパイディたちをイジり、ネッドがオットーになる噂までもイジる。スウィングでの腰痛からの、2人でのボキっとしようか?運動。ディスク化したら 何食わぬ顔で特典映像の方に入ってそうなくらい脱線も脱線な立ち話の存在感。脱線シーン史上、観客が嬉しょんしたランキング1位。世界一の王道が世界一のサブカル技術 身につけてるという恐怖。もう、マーベルがAIだったなら全身乗っ取られてもいいもんな別に。

ウィレムデフォーの顔、悪役とかじゃなく死神リュークの段階に来てて怖かった。死神が表情筋に取り憑いてた。

予告改変技術がもうなんか当たり前過ぎて面白い。Dr.ストレンジのウィンクシーンなんて予告編の方が面白いんだもん。取捨選択がどうかしてる。予告編での例のサンドマンリザードマン、電気のやつが、スパイダーマンひとりと戦ってるのに3人とも違う方向に向かって飛んでるってのも、そのまま過ぎて、ガッツポーズした。これは逆にマーベルからのお前ら覚悟しとけよっていう宣戦布告だったんだと。たしかにあのシーンの編集してなさで覚悟できたところはある。。

自由の女神にギャップの盾を持たせる世界観の広さとかそこをフィールドにして戦っちゃうのも最高でした。世界観への視野がすごい。

【 シン・これが、正義。】 ガーフィールドの手が遂に届いた瞬間、涙より先に声が出たし、グリーンゴブリンと刃を挟んで間に立つというトビーの配置とかもホントに…。ここまで愛しかないオマージュというか歴史の再現を観れる奇跡。悪い敵を殺してしまったという その事実さえも間違ってしまった歴史として改変していこうとする、マーベルが決意したヒーロー映画としての立ち位置に度肝を抜かれる。過去作から敵とスパイダーマン呼んで戦わせて、元の世界に戻ったらもうそれで普通ハッピーエンド。それ以上のハッピーエンドなんてない。それなのに、そのハッピーエンドに異議を唱えてその上で3人のスパイダーマンの個性をこれ以上ない描き方で結末に繋げたのがもう。。科学要素引っ張ってくるなんてところまで予想できた人いるのかな。。スパイダーマンが3人集まるっていう夢だけで、ファンの脳内はストップしてたんじゃないか。。

スパイダーマン3人での抱擁。からのMJ、ネッドとの抱擁。

今作に呼ばれなかったライノが先陣切っていちばん前に立ってたのも微笑ましすぎる。やっと出れると思ったら、また活躍できず終わるという。。

【 ヴェノムの扱い 】 エンドクレジット後のヴェノム登場には、正直ヴェノムシリーズは脚本おわってるし面白くなかったからMCUには要らねぇなぁ…って思ってたら、ソニーの努力を全て消し去り、ヴェノムだけを貰い受けるという神のみわざを見た。英断とかいうレベルじゃ無い。漢マーベル、ジャンプより人気を取る。ソニーから権利貰ったとしても多分ヴェノムシリーズは無かったことにする会社。

【 まとめ 】 ここで一旦終了してからの再スタート → 女性版スパイダーマンのグウェン登場、恋愛関係に発展からの、三部作ラストで記憶を取り戻したMJとの再会でチェックメイトやろ…って予想してるだけでもう泣きそうになってきた。

スパイダーマンもとい、作ってくれた方々もみんな、大好きだ😂😂

ほんとに、ありがとうございました☺️☺️