映画雑文 トカ

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スーサイドスクワッド/死滅回遊編。【トゥモロー・ウォー】ネタバレ感想❗️

【トゥモロー・ウォー】観ました。

ネタバレ注意です⚠️⚠️

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【上映時間長いけど…! 😭 】

上映時間が2時間20分とかいうギガビッグマックみたいなサイズしてるので、未来に行くまでに40分かけたとしても残り時間が映画一本分くらい用意されてて本編がしっかり楽しめるのは嬉しかった。ただしその上映時間の長さが、低評価の直接的な原因になってるのは痛恨のミス。伏線回収がうますぎて、それを披露する時間のことまでは計算に入れてなかった感…。コレをもし2時間でまとめてたら失礼になるぐらいまで褒めちぎってました。

【設定の目配せに惚れる✨】

最初は、未来人が全員過去に引っ越してきて30年かけて戦力強化した方が良いだろ!って思ってたんですけど、未来に行けるのは 未来では死んでる人で、過去に来れるのは まだ生まれてない人っていうたったひとつの設定で完全に論破されたのでそこからはずっと正座して観てた。だから未来で戦ってる人たち過去に戻ってこれないのね。。

未知の技術で未来に飛ばされていく直前の、恐怖と興奮が一つになったようなたまらない感覚に震えながらも、いまから戦いに行くような連中がみんなして素人のおじさん おばさんなので、もはや銃をぎこちなく持ち抱えてるだけでまぁまぁ面白いの、強い。

行ったらほぼ死ぬような作戦なので、どうせならイカゲームくらいまで経済面で追い詰められててお金のために行く!って人ばっかにしても良かったんじゃないかなとは思ったりした。

で、その作戦がスタートしてみると上陸の時点でほとんどが死ぬという洒落にならん展開で、アゴがはずれました。なんだこのスーサイドスクワッド/死滅回遊編…。

こんな無茶苦茶なはなしでも、死んだ人にはお金が出るとか、ワープがまだ実験段階の技術とか、なんとなくの予防線張ってるのは笑う。モンスターのビジュアルも転送地点も完全な後出しジャンケンなので転送される人たち無茶苦茶、可愛そう…。😭あんなもん、人生が早めに終わるだけ。

【構成と緊張感の作りが上手い!】

そこからの作戦は爆撃機とホワイトスパイクの2つで緊張感作っててめちゃくちゃ面白かったです。非常に面白い点と 非情すぎる点が交互に押し寄せてくる構成。

娘の判明なんかは大オチに使っていいようなものを早めに投げてきて好印象でした。いま思うと後半の詰め込み具合をこの辺りから必死に抑えにきてたんだな…。

海上版のウォール・マリアみたいな舞台に、壁の巨人みたいな方法でホワイトスパイクが攻めてくるの、ハリウッド版進撃の巨人でした。おまえら海も泳げるのかよ…。

主人公と娘の関係を主人公と父親の関係になぞらえてたり、カギ爪とか、火山灰少年、父親に至るまで伏線回収されるタイミングが笑けるくらい最高すぎて面白かったです。伏線だけで言うと完璧なまでに整理整頓されてて大好き。ここまで日本の漫画みたいにしっかり伏線を面白みとして使ってる映画久しぶりに見ました。

【上手すぎて、もっと!を要求したくなる】

父親と祖父でボスを倒して未来の孫を助けるっていう配置アツ過ぎるなって思いながらも、ここに母親までいたら完璧なのに…とか考えてたら目の前に母親いたわ。モンスターの。

ラストがガチガチの肉弾戦なのも熱いんだけど、主人公の「死ねぇぇぇ!!」が迫真すぎて笑いました。この時代にこんな直球の「死ね」なかなか聞けないぞ。動物殺しの魂がこもってたわ、クリスプラット…。

ここまで配置の作りが上手いともっと甘えたくなると言うか、父親と祖父っていう男2人がかりで敵とはいえ、母親を倒すっていう構成が時代的にはちょっと心配になるなとか、未来の娘を助けるために終盤のパート使っても良かったかなとか色々もっとこうして欲しかったが溢れてしまう。あまりにも作りが好みだっただけに!

にしても未来の戦争の火種がロシアに眠ってるの、偶然にしてはエグすぎた…。ロシアが文字通りのホラ吹きなのも完全に再現されてて、いいぞもっとやれ!って気持ちでした。

これをオールユーニードイズキルって言ってんのはなんか抵抗したいというか、娘が大人になってるってだけでインターステラーと同じって言ってるようなもんで、それぞれ設定が似てるだけで面白みの部分が全然違うのでモヤモヤ。オールユーニードイズキルって過去に繰り返し戻ってることで未来を予知して行動してくのが面白いわけで。評判以上に面白かったし、緊張感も充実してて楽しかったです。構成はめちゃ上手に作ってた。

ありがとうございました。