映画雑文 トカ

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【速報】鈴木亮平、俳優のふりをしてる極道だった。【孤狼の血 Level2】ネタバレ感想。

孤狼の血 LEVEL2】を観ました!

全面的に、ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️⚠️

【 鈴木さん家の亮平くん、ヤバい 】

鈴木亮平、こっわぁ。。。 この人、演技以上に声質が良過ぎる。。声にドスが聞いてるというか、なんか喉からちゃんとドスが出てきて、相手グサグサ刺してた。スタンド攻撃。その声質に導くための演技力の高さは勿論あるんだけど、そのうえで任侠っていうジャンルにひとりの俳優というピースとしてピッタリ埋まり過ぎてて怖かった。 【世界はほしいモノにあふれてる】見てるときから「なんかこいつ…、あれ…?え。おれたちの春馬とは明らかに目……目が違う。笑った時の目が…なんかヤバ…ヤバいぞ……ほらやっぱり目が笑ってない。みんなホラみてよあの目がホラ!!」とは思ってたけどここまでとは。もうこれからは横に座るJUJUさんが姉御にしか見えなくなるわ。どうしてくれるんだ上林亮平!犬の檻に入れるぞ!!…………ごめんなさい今の発言無しで…!ほんとにすみません!鈴木亮平、ほんとに怖いから。。

日岡VS上林構造が、熱い 】

ストーリーでいうと 日岡と上林のVS構造で展開されるうえに、さらに日岡を板挟みにするための警察組織や尾谷組という周囲をギッチギチに固められてる状況で、ゆっくりゆっくり命を削り取られながらも孤独に戦う日岡の姿が壮絶でただひたすらにもう、カッコよかった。

日岡がそれほどまでに命を削ってようやく辿り着く、眼球への恨みを骨組みにして暴力で肉付けしたような男、上林。ここ数年観てきた映画のなかでも最強の敵だった、【宮本から君へ】の一ノ瀬ワタルに、あろうことか首輪して皇居周り散歩させる勢いの上林の存在感は、敵に勝てないということが どれほど作品を面白くさせるのかを痛快なほど分かりやすく突きつけてきます。敵の大きさこそ、戦いの全て。

【前作、超え過ぎ 】

キャスト陣が前作に比べてかなり地味な印象を受けてたので 今作は劇場に足を運ばなかったんですが、眼球血走る演技力というか、完成度の高さというか、暴力性というか、なんというか、。。ほぼ全ての面において前作を遥かに超えていて、もう頭んのなかを「こんなことある…?」が駆け巡ってる状態。いやこんなことある?ジャンル違うけど【ヒックとドラゴン2】とか超えてます。ほんとにほんとに面白かった。。

【 引っかけの梅雀、転がる虹郎 】

日岡に地獄を見せるために用意された、残酷に殺されてしまう相棒とその妻…、で確定だと思ってた梅雀さんに対する引っかけは、映画史に残るレベルだと断言したいな。。観客の99.9%は頭の中で梅雀さんが両目抉られてる姿を想像して、「いやぁ…これはキツ過ぎるよぉ…」って絶望のつぶやき残してたはずなのに、梅雀さんこの野郎!両目抉るぞ!作り方がお上手極まれりです、ほんまに。華麗に騙されました。。

虹郎くんの人生、さまざまな映画でおそらく10回以上は見た気がする、ただの死へのカウントダウンだったんだけれど、さすがに痛みが伴い過ぎてて感情移入して観てるとこっちまで疑似的に指切られるやつだった。この映画、板挟みに対する圧力がスゴい。映画見てたのに、うっかり地獄見ちゃったよ。

【上林好みの滝藤賢一

滝藤賢一さんは目力に物言わせて正論で立ち向かってくるので、殴りたい顔堂々の一位になりました。おめでとうございます。もし立ち向かう相手間違えてその両目を上林にでも向けてたらと思うとホントに。。日岡が滝藤さんに「おどりゃあ そりゃあ」言われる前に、上林にお注射でもされてたら、瞬間、始末書の上に滝藤さんの両目落ちてたろうな。。

【 こんなバトルが観たかった 】

扱ってる時代の古さから来てるのか、今は無きバチバチに熱のこもった少年バトル漫画を観てるような気分に浸れてほんとに最高でした。指は飛ぶわ、頭は飛ぶわ、クルマも飛ぶし、命も飛ぶので少年バトル漫画の要素、果たしてホントに1つでもあったのかまったく分かりませんが、あのVS構造のバトルは熱い気持ちになった。一切、何も飛ばなくていいけど、こういう熱いバトルを実は求めてたんだなと改めて思いました。たった1人で全ての組のバランスを保って、世の中を平和にしようとボロボロになっていく日岡が、黒スーツっていうのも相まってダークナイトに見えた。パワー系のベインに追い詰められるバットマンの後ろ姿を観てるような気分。敵にやられまくってカッコ悪い哀れな背中が、とにかくカッコいいという、アレでした。

【 おわりに! 】

上林の、もはや拷問以外の何物でもない、犬の檻の中で行われる史上最悪の遊び、普通の監督ならアイデア浮かんでも やる場無いし、決行しちゃう度胸もないでしょうに、白石監督と来たら。。最高のアイデア思いついたでぇい!くらいの軽さで決行してそうで怖い。してそうと言うか、してる。自信を持って言う。してる。絶対してる。韓国映画の暴力描写でゴハン8杯食べれる男、白石和彌

語り尽くせませんが、とにかく映画作品としてめちゃくちゃ面白かったです。。

この質で、この熱量、洋画では観れる気がしない。、

ありがとうございました。