【隠キャが観ると死にます】

【桐島、部活やめるってよ】とかの、友達がその場から離れたらすぐその子の悪口言ったり、カーストの位置で自動的に差別モード入るとかの、そういう邦画の嫌な人間描写を、激辛料理専門店の、辛さの感覚おかしくなった店主くらいふんだんに味わわされてしまい、映倫さん、コレR18指定とかにしとってよ…!!って映倫さんに対して強めの怒りを覚えている所存です。グロ映画より、遥かにパンチ力高くて心が死にそうでした。。日常の嫌なもんにはまだ耐えれるけど、映画として俯瞰的にそういう嫌な日常をマジマジと見せられると、拒否反応が凄すぎて病気なりそう。。

【隠キャ、救われる。】

かと言って、その無限地獄を抜けた先にはほんのちょっとした名シーンが待っていて、たった10秒とかのシーンなんだけど、あそこまでに積み上げられた苦痛が凄すぎて半端じゃなく救われました。あの２人が天使に見えました。あの2人には麦ちゃんしか見えてなかったろうけど、その画面を観てる全ての観客があの2人に救われたハズ。あの後の後日談的展開がすべて蛇足に思えてしまうほど。これまで異常なほど凝り固まった上の社会を嫌というほど見せられてきて、ようやく救いになるのがこれまでと真逆の、品のなさげなシーンっていうのが本当に素晴らしかった。あのシーンのための映画でした。自分も頭の中で手を振った。お願いだからTikTokとか、してないでくれ。。

【終わりに】

８割くらい嫌いな映画でしたが、２割くらいは好きな映画でした。

タクシーから降りてきた知り合いに、急に名前呼ばれてブサイクに自転車急停止する水原希子さん、グラサンかけて三輪車漕いでたら親友の元旦那の政治家に声かけられてエライ空気になる石橋静河さん、ここ最近どんどん目を引くようになってきた山下リオさん、バラエティではなく映画のなかの居酒屋において抜群のトーク力を発揮してしまう好井まさおさん、あたりのキャストさんがかなり良かったです。

どうぞ、鬱になる覚悟を持って宜しければ観てみてください。

ありがとうございました。