ビジュアル100点なのに中身0点のヴィランたち【バットマンリターンズ】
【バットマンリターンズ】観ました。
ネタバレ注意⚠️⚠️
ペンギンとキャットウーマンっていう二代ヴィランを同時に観れるということで、前作のジョーカーの過剰過ぎる演技やストーリーのおもんなさにもう見るのやめようかと本気で思ってたんですが、もう1作頑張って観ることにしました。結果的にやっぱり面白くなくて「ティムバートン、信用ならねぇ〜〜」っていう事実が確立された。いや、ティムバートンは本当に信用ならん。
【ペンギンとかいう、デカイだけのチビ】
ペンギンなんか、あれだけ良いビジュアル貰っておいて市長の手のひらの上でずっとクルクルしてんのダサ過ぎる。 バットマンを市民の敵にする方法とか面白そうな展開もあったので、もっと徹底してバットマンを追い込んで欲しかったです。てか敵なんだから、バットマンだけを狙って動いてよ。
でもペンギン、黒スーツ着てないとムカデ人間2のあいつくらい後ろ姿とか気持ち悪くてエグかったです。そして、チビとデブが過ぎる。あいつという存在の、いったいどの部分にあれだけの支持が集まったのか、ボロ雑巾のように脳みそ絞ってみたところで一滴たりとも分からん。そのうえ、あの見た目に反して行動の目的が「両親に会って、なんで僕を捨てたのか聞きたい」っていうラストで絶対泣いちゃう系ヒューマンドラマみたいな奴なので、終始 頭の中でジョイマンが「なんだコイツぅ〜」って言ってました。
なんかペンギンだけが 可哀想な出生を特別扱いされてるのも謎で、ゴッサムシティで生まれる子なんてすべからく全員が全員、I am GOD'S CHILD〜 この腐敗したぁ〜 世界に堕とされたぁ〜あーあ、あぁ…… How do I live on such a field〜?こんなもののぉ〜ためにぃ〜生まれたんじゃない〜……っていう鬼束ちひろの月光ばりに闇抱えてると思ってたんで以外でした。道端に赤ん坊とか転がってそうな街なのに。
【ヴィランの過去、要らない】
敵がみんなポップに振り切ってるのにも関わらず、毎回覚醒するまでのプロセスを見せてくるのが「要らないなぁ」というか、普通の人間からポップな敵になる変化があまりにも急激すぎて世界観について行けなくなる。キャットウーマン誕生のプロセスなんか ストーリーひとつも書けてないくせに映像だけで分からせようとしてくるので 1から10までわけ分からんくて、もはや観る精神不安定剤。 敵のビジュアルはすこぶるいいのにその辺めちゃくちゃ手抜きだから、くそチープになってるの勿体なさ過ぎます。それぞれ全員にホアキン版【ジョーカー】くらいのドデカイ過去与えてやるか、ヒースレジャー版ジョーカーみたいに過去を描かない敵っていうのがいちばん良い。
【ヴィランの大群、要らない】
今回描かれた、敵同士の協力展開なんてめちゃくちゃワクワクしそうなんですが、描き方が意味わかんないから惜しくもなくひとつもワクワクしなくてちょっと恨んだ。鳥咥えるの…何? 「ヴィランが2人」っていうのが まるで機能せず、逆に両者の行動範囲を狭めることになっていてヴィラン同士で相殺し合ってたの酷かった。敵ポジションに、市長まで入れると3人も置いてるのが結果的に構図をややこしくさせてて、それぞれの目的が分かりづらかった。そのうえ3人の役割をキッチリ分けてるから その領域に他の敵が入っていけず、敵が無茶苦茶 出来ないのも面白くなかった。
あと終始、ペンギンとキャットウーマンの下ネタが不快でした。
【ごちゃ混ぜ感想】
キャットウーマンなんてもうただの部外者。突撃系YouTuberかと思うくらいの邪魔者。ミシェルファイファーの目力ひとつだけでなんとかキャラになってたようなもん。あまり画面に入ってくるな。
結果的に、白髪の男爵みたいなクリストファーウォーケンひとりが敵でも良かったんじゃないかと思い始める始末。 バットマンシリーズはあんま一気に敵出さない方が好き。ラストあたりの水に濡れたクリストファーウォーケン、めちゃくちゃカッコ良かったです。
バットマンがコウモリで、キャットウーマンがネコ。そこにペンギンまで出てくると、ジョーカーとかトゥーフェイスとかの全然動物縛りがない敵に違和感出てくる。どうせなら統一すればよかったのにな。
ロビンっていう、今作の続編に出てくるキャラクターがめちゃくちゃ観たいんですが、続編の2作は これを軽く超えてくる評判の悪さらしいので、足の震えが止まらない。死を覚悟して前進しなきゃいけないのか…。。怖すぎる。。
ありがとうございました。