映画雑文 トカ

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【ターミネーター2】〜オカンとボクと、時々、ターミネーター〜

ターミネーターに続いて

ターミネーター2も鑑賞しましたので、感想。

 

もはやネタバレしかしていないので気をつけて⚠️🚨

 

まぁ これに尽きるんですが、シュワちゃんがカッコ良すぎて惚れる。例えるならベルセルクのガッツみたいなカッコ良さ。筋肉隆々、傷は男の勲章とか言ってるやつはひねりつぶして、そいつから溢れ出した血で出来た水たまり使って、傷ついた体を洗い流すような男の中の漢。

顔半分 血だらけ、ぐちゃぐちゃになってるのにマジでカッコいい。血も滴る男の中の漢。

 

今回は1作目と違って、名場面ってものを製作側が完全に理解してしまっているので、技術力にもの言わして自力で名場面作り出してる感がすごい。どこもかしこも名シーン。どないやこれ。

確かに、CGに古さを感じる点が ないといえばあれなんですが、どう考えてもいまのCGよりひとつひとつを必死で作ってる分 アイデアがめっちゃ面白いし、印象に残るものがとにかく多い。CGを無駄にしてないというか。CGでなんとかごまかせ!とかじゃない感じ。好き…。

 

で、驚いたのが ターミネーター2も無印と同じくはじめて観たもんで まさかまさか開始30分で 自分の顔より見たことある超有名なトラックのシーンが出てくるとは思ってなかったし、1に比べて展開の詰まり方が凄い。

1であんなに人を殺しまくったド畜生 オブ ド畜生、どうあがいたってお前なんか好きになるかい部門ターミネーターの部、第1位のアーノルド・シュワルツェネッガーを、見事としか言いようのない方法で、ほんわか した優しくて頼りがいのあるおっちゃんに作り変えたのすごくないですか?

エドワード・ファーロング演じるジョンコナーによって人間性を教え込まれ、まさかのおじさん成長ムービーに昇華させるとはいったい何事?どゆこと?そゆこと?こゆこと?

しかも、それによって 小生意気なファーロングにキャラクターとしての立ち位置を与え、めっちゃ強いターミネーターには可愛らしいギャップを与えることで、ギャップ萌え属性まで付与。まじで隙がありません。やっべーよ。もうやだ。なにこれ? もう、すごいな!

 

機械によって訪れる世紀末を目前にして、ターミネーターと人間の絆のようなものを、その2人の姿を通して見せられてしまうという皮肉めいたものをハミルトン嬢が感じているシーンもまた良い。

そうだ忘れてた、ハミルトン嬢。

無印の時は 可愛いが迷子になっていたリンダ・ハミルトンが、完全に2020年現在のカッコいいおばちゃんハミルトンと地続きの姿になってて感動しました。完全にキャラクターの位置が定まってて、ガチでカッコイイ。リンダ・ハミルトン、タンクトップ姿 似合いすぎてて、もはや あれでひとつの体という概念。

 

映画観てて唸ったのが、新型ターミネーターが檻を透過して来るシーンにおいての銃の描き方。たぶんあれだけ素晴らしいシーンだと、もう何度も議題に上がったものとは思うんですが、体が簡単に檻を通った後にカツンっッて銃だけが挟まってしまう あの描写ひとつあるだけでめちゃくちゃリアリティが増す。うわっ、銃はそりゃ通らんよな、そうだそうだ。え…、いまのめっちゃリアルじゃなかった❓⁉️っていうのを、一瞬でも感じてしまったので、完全にこの演出にしてやられたし、またキャメロン先輩に見下された。「はい、おまえの負けー。」っていうやつ。めっちゃ性格悪いで。キャメロン先輩。

ほかにもファーロング少年は鍵開けが上手みたいな、ただの悪ガキ要素みたいなのにも、ちゃんと後半で役割を与えて有効活用するような素敵な脚本です。

 

ただ、改めて こういう一昔前の名作とか観てて思うのが、何のためにその時代にこういう映画が生まれたんだってことで。機械に支配されるなよってテーマの映画がこれだけ売れて、名作として認知されてるにも関わらず、全く似たような時代が来てることが残念。エンタメ映画である以上、やっぱりこの ターミネーターの凄さの方にばかり喜びとか希望を持ってしまって、ターミネーターヤバイっていう、機械を甘く見るなよってことをちゃんと受けとれてないのが なんとも言えないよなぁー。モロそういう話なんですけどねターミネーター2って。残念でなりません…。

いやいや、終わり方 さすがに暗ぁ〜。

ターミネーター 2 (字幕版)

ターミネーター 2 (字幕版)

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