大冒険の準備してたのに、母ちゃんと散歩して終わった。【メリダとおそろしの森】ネタバレ感想‼️
メリダとおそろしの森、観ました。
ネタバレしてるので、注意⚠️⚠️
【展開は悪くないんだけど…】
母と娘の 両者を理解できる上での対立があって、それによって生まれる目的があって…みたいな、展開の作りはすごく分かりやすくて良いんだけど その展開のスキマに挟まってる描写の数々が個人的には描いたところでプラスにならないものばっかりだったので、どうしても面白いとは言えない作品でした。10分で描いてたら素晴らしい展開を30分もかけて描いてしまっている…。
【むっちゃこじんまりしてた…】
で、その30分のところで分かるんだけどこの作品が描こうとしてる作品の全体像がとびきりミニマムなことにもけっこうガッカリしてしまう。こっちとしては大冒険の準備してたんだけど、スゲーこじんまりとした城と森を往復するだけで話が終わってしまい、ピクニックで外に出たとしても もう少しぐらい足伸ばすだろとは思った。
勇気をテーマにするんならもう少しメリダは引っ込み思案な方がいいし、母と娘の 愛と絆をあの世界観のうえに乗っけて描いてるから無駄に期待値高めちゃってるし、色々と惜しいところが多い。弓矢の才能、領主たち、小さな王子たち、魔女…、かなり世界観を広げられそうなパーツがあるのにほとんどが味見で終わってしまってる。弓矢の才能も、ラストでオヤジを止めたぐらいにしか活躍してなくて もっとその才能で女の子という殻をぶち破ってみんなを黙らせるようなラストが見たかった。魚捕まえるだけでなんかお母さま、「凄いじゃない…」みたいになってんだもん。あのラスト自体、国王には剣を振りかざす直前に熊の正体に気づいて欲しかったなー。
【若干、気になった点…】
魔法の解き方、一瞬 失敗したかのように描いてるのもあれじゃただメリダが早とちりしただけにしか見えないし、誰がどー見ても光が当たってから元に戻ると思う…。熊にあの布を被せて解いたなら小さい王子たちはどーなの?とも思うし…。あの子ら、親父の足元おったよ。
【母と娘の話だったとは】
母があるシーンで王冠を置いた後から、2人が王女とその娘という役から離れて ただの母と娘として触れ合っていくの良かった。あの姿になったからこそ、言葉では伝えられないもので仲を深めていくのは好き。まぁでも、獣になったオカンがうまくエサを捕食できるように娘が捕り方を教えてあげるって構図、冷静に見るとものすごいな…。ちょっとずつオカンがケモノに飲み込まれて理性失っていくのもかなり怖いし。
【誰得コメディの暴走】
モーディの逃走劇は、オカンに 割とガチめな命の危機が迫ってるタイミングで描かれるのでかなり気が気じゃなかった。そっからのモーディへの胸ダイブ、いったい誰のどんなプラスになるんだよ。親父たちがケツ丸出しで歩いてたのもピクサーが供給する類のサービスではないぞ。
【まとめ】
キャラクターのビジュアルが端から端まで高得点叩き出してるだけに余計もったいなく感じる作品でした。メリダの髪型 良いデザインだし、王妃さまは絶対 最後の髪型の方がいい。3兄弟の子ぐまも むちゃ可愛かった。
ありがとうございました😆