キャパを凌駕する暴力描写に隠されてた伏線にビビる【猟奇的な彼女】ネタバレ感想‼️
【猟奇的な彼女】観ました。
ネタバレ注意です⚠️⚠️
【キャパを凌駕する暴力描写】
掴みやばい、中盤きっと忘れる、結末めちゃ好き。
彼女と靴を履き替えて歩くみたいな2人だからこそできる挑戦の日々は刺激的で楽しそうなんだけど、時折見せる暴力の一面が、コメディを凌駕しててビックリする。
なんらかの障害残りそうな手数になってるので、炭酸どころか針千本飲まされるぐらいの刺激の強さしてました。公衆の面前で、大声あげたり顔面ビンタし始めたりするのはヤバかった。あれはただの痛いカップルでしかないので観客に感情移入させるキャラとしては、だいぶミス。
【癖がバレる可能性】
とはいえそのへんスルーして観れちゃうのは、髪のかきあげ方が【ヒコロヒー】の姉妹かと思うほど瓜二つなあのヒロインのビジュアルのおかげ。
愛嬌の度合いが絶妙で、絶世の美女ではないんだけどなんか一緒には居たいなって思えるバランスしてるのがすごい。
とはいえドMでもない観客が観たもんなら拒否反応凄そうなので、この映画には、作品が好きか嫌いかでドMなのかドSなのかがバレてしまうというリトマス効果があることが判明しました。批評するときはみなさん気をつけましょう。
【新海誠味に包まれる】
終盤、主人公が老人になったように見せかけて実は映してる人が変わってただけみたいな、時間経過の騙し方が好きでした。
若干混乱したあとで事実に気付かされるのが楽しい。
これ系のすれ違いストーリーが全部【君の名は。】に見える病気にかかってるんですが、電車の外と中ですれ違うシーンはさすがに「新海さん、この作品大好きなの…?」ってなる。偶然で、ここまで描写が一致してたらすごいなー。きっとおなじ流派の人間に違いない。
【伏線すごかった】
ラストは努力の末に与えられた幸運らしいけど、亡くなった息子のいとこだったって結末、全然努力ってほどじゃなくないか?と思いました。ようやく主人公がおばさんに会いに行っただけで。
ただこのおばさんの伏線が、冒頭、おばさんが一人息子亡くして寂しがっててその息子が主人公にそっくりって所までしっかり情報出してたのには驚きました。開始3分の時点で速攻ラストに繋がってたのか。時間が流動し続ける映画だからこそ出来る速攻の伏線だった。漫画とかでやると、読み返されるから出来ないやつ。
【まとめ】
あまりにもフィクション過ぎる結末だけど猟奇的な彼女の存在がずっとこの作品の中にフィクションらしさを保ち続けてたので、すんなり受け入れられるオチでした。逆にあのぐらいの奇跡が起こってくれないと結末が切なすぎるのでコレで良し。
映画の重要な掴みが、ヒロインの壮絶なゲロシーンだったのは全然良しじゃない。
ありがとうございました。