映画雑文 トカ

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ラヴィットの盛山イジリを、リリーが受ける映画【イーグルVSシャーク】ネタバレ感想‼️

【イーグルVSシャーク】観ました。

ネタバレ感想です⚠️⚠️

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ナポレオン・ダイナマイトでしかないんだが…】

バス男改め【ナポレオン・ダイナマイト】を観てるどころか、敬愛してる身からすると、主人公ジャロットのひとつひとつの仕草、会話においての思考回路、目的を叶えるための方法に至るまで、頭の先からツメの先まで ぜんぶの要素がナポレオンそのものでしか無くて、どういう楽しみ方すれば良いのか分からないまま映画が終わってた…。今作が【ナポレオン・ダイナマイト】の2年あとに公開してるってことを考えると 作風をパクってるなんてことは無いと思うので、まじで海外にはナポレオンみたいな人物像が存在してるのかな…。こんな個性的なキャラクター造形が被るなんてことがあるのか。ただ、ジャロットとリリーが 出会ったその日に一夜を共にするみたいな描写が当たり前のように入ってくるあたり、恋愛部分の作家性だけは天と地ぐらいの差があるので この辺タイカワイティティっぽいわーって思いました。ジャロットとリリーのビジュアルからは、まったく予想も期待もしてなかった恋愛遍歴がポンポン飛び出してきてビックリ。おれ、お前らとは友だちになれねぇヤ…。

ナポレオン・ダイナマイトとの違い】

観てるあいだ、ずっと【ナポレオン・ダイナマイト】の個人的評価がグングン上昇してたんですが、この2作の大きな違いって、ナポレオンの場合は 他者に乱暴な態度を見せても その相手が自分の兄貴とか叔父とかイジメっ子なので 面白く観れるんだけど、今作の場合は、ジャロットが乱暴な態度を向ける相手ってだいたい女性のリリーだから、主人公の乱暴さが個人的にかなり怖く映って、面白いっていう感情にはなれなかった。ナポレオンと違ってジャロットは学生でもないので、個性的どころか、もはやDV男に見えてくる始末。顔もめちゃくちゃ一切遠慮せずに渾身の力で女性ぶん殴り顔だしな。

【ラヴィットのイジり方】

なんとか最後まで観れたのは、リリー役の女優さんのキョロキョロっとした大きな目がキュートだったから。目の動きだけで感情が伝わる表現の可愛らしさが、今作においての数少ない印象に残った点でした。序盤の、辞めてもらう店員のくじにリリーの名前しか入ってなかったの、朝の大喜利番組【ラヴィット】での どんなくじ引きのときも見取り図の盛山さんだけが卑怯なスタッフ陣にまんまと陥れられる、あのイジリでしか無くて笑いそうになったんですが、追い討ちのように 相方の名前がリリーさんっていうミラクルに気づいて、さらに面白かったです。【ラヴィット】観てる人に伝われ…✨

【まとめるー】

ジャロットの家 到着ぐらいからは、そろそろジャロットのナポレオン感にも飽きてくるし、リリーがだらだらジャロット家に居座ってる期間も退屈でヤバかったです。オチも前振りが長すぎて弱い。あそこまで考える時間を与えられると、復讐相手が幸せな家庭築いてて 自分の娘と一緒にやって来るパターンか、ケンカどころじゃない状態になってるかのどっちかのパターンかなって察してしまう。復讐相手は ちゃんと娘を育ててる良い父親になってるのに、自分は一体なにしてたんだ……っていうパターンの方が、ジャロットと娘の関係性も深掘りできるし、そのままリリーと夫婦になって、そこに娘も加わる…っていうところまではなし広げれたのにな。ちょっとリリーが娘と接してる分、もう一歩そっちに展開が伸びていって欲しかったところです。

招待状のクオリティまで、絶対完全【ナポレオン・ダイナマイト】でした。

ありがとうございました。