馬糞に突き刺さる金字塔。【フェリシーと夢のトウシューズ】ネタバレ感想。
久しぶりに目の覚めるようなクソ映画を見ましたので ここに感想を残します。 ↓
アニメーション史上に燦然と輝く金字塔打ち立てるんじゃないかっていうクッソみたいな脚本。 構成もなんもかんもが、目も当てられない無茶苦茶さ。 脳みそがシビれる。。
早送りみたいに中身のない異常なテンポでお送りするクソ脚本に、それっぽい歌流しとけばいい感じになるっしょ!っていう大いなる勘違い起こしてて、馬鹿の一つ覚えみたいに歌、歌、歌の大連発。 ここぞというタイミングで作品にぴったりの歌を流すからこっちは感動するのであって……。ずっとマックスのスピード出し続けてるそのバカみたいなエンジンマジでどうにかしてくれ頼む。。。お願い。。。
主人公補正としか言いようのない圧倒的な主人公忖度が朝から晩まで四六時中ずっと発動してて、主人公と一緒にレッスン受けてる他の生徒たちがあまりにも可愛そうで泣けます。主人公に甘過ぎる物語は面白くないということをこれでもかと見せつけられる。
オペラ座の人間は、ホント人間じゃねぇのかと思うほど人間味ないし、史上最高のバレエマスターに至っては 「なんかこう…」とか 「何か足りない!」とか 人にもの教える以前の問題抱えてて、 挙げ句の果てには 「カミーユよく素直に言えたね」とか お前がいちばん よくカミーユにそんなこと言えたなっていう嫌味でしかない台詞吐き捨ててたので、ぼくがカミーユの親だったらバレエマスターを殺します。
ここまで的外れだと逆にスゴくて、 酷い脚本作れって言われても狙って作れるようなレベルじゃない。
主人公フェリシーとその師匠オデットは名前偽装 + 隠蔽工作の犯罪者コンビにしか見えないし、もはや制作側がそういう意図で作ってるとしか思えなくなってきてて、ここまで来ると自分の信じる正義とは一体なんなのか根底から分からなくなってきます。 なぜ犯罪者2人側の視点に立ってアニメーション映画なんか見なきゃいかんのか、前世でものすごい罪を犯したことへの罰とかいう正当な理由がなきゃこんな映画観させられていいわけがねぇ。。 たまったもんじゃねぇよ、まったく。。 刑罰ですよ こんなもん。。。
いちばんまともな思考のもと行動に移ってるのが、悪役ただひとりだけなのホントこの世の終わりみたい。。 頑張って練習してきた自分の娘が、自分の娘の名前語ってるやべー娘に審査員全員一致みたいな形で役まで取られたら気が狂っても仕方ないでしょ。。頼むからフェリシー…!【セッション】のラストみたいな地獄味わってくれ…!!と願わずにはいられませんでした。
あと劇中歌でシーア流れた時の絶望感もハンパじゃなくて、しかも調べたらこれシーアの書き下ろしらしく、シーアの時間1秒でも奪うこと許されないようなくっそ映画が 確実に数時間はシーアから時間奪ってて、こんなことボクが思うなんて信じられないんですけど、はらわたが煮えくり返りそうでした。
ほぼ全キャラ、製作者の敷いたレールの上を進む操り人形。
最後の最後まで夢オチであれと願った映画、他にあったかな。。【ダンサーインザダーク】ぐらいか。。
酷い脚本とはこれだ、っていう教材、お手本としては素晴らしい価値を秘めた作品でした。
記念すべきFilmarksの登録1000本目がこれになってて、涙枯れた。。
ありがとうございました。