YES!【イングロリアス・バスターズ】ネタバレ感想。
タランティーノから 「これはダントツで最高傑作だろ」を頂きました。
自分が小学生か中学生の頃以来 約10年ぶりに味わう、この果てのないタランティーノ監督の自由奔放さ。 12.13才だった当時、皮剥ぎのシーンにとてつもない衝撃を受けた幼気な私も成長し、ついにこの映画の面白さが分かる歳になりました。
あの頃、クリストフ・ヴァルツ演じるハンス・ランダのなにがそんなに凄いのかよく分からなかったのにもうなづける、大人になってこそ恐ろしい、ハンス・ランダの纏う変な温度と異様な間。 少年のような澄んだ眼差しで 何でもかんでも質問してくるのは構わんが、実際は他の答えにたどり着くための悪質な質問責めなのでタチが悪い。 断ったら怪しまれるし、断らなくてもボロが出る。よくこんな、笑顔で出刃包丁の切っ先 喉もとに付けつけてくるようなキャラクター作れるなぁと毎度のことながらそのチャーミングでユーモア全開な脚本に楽しませてもらい、同時にクリストフ・ヴァルツのイカレたカッコよさにほっぺた赤く染めました。
もうブラピもメラニー・ロランも隅っこに置かれちゃってて いってぇどいつが主人公なのか あたりキョロキョロしてる間に、舵がぶっ壊れて右往左往する展開に流されエンドロールに漂着する。そして仁王立ちで待ってたタランティーノがあたしに向かって「これがダントツで最高傑作だろ?」なんて言うもんだから、「いったいあなたはたった一人でどこまで映画の幅広げて行くつもりですか?😭」ってこっちからも涙ながらのメッセージ送りたくなりました。
この作品あたりから どんどん歴史改変ものに舵を切って行ってて、映画界っていうか歴史まで平気な顔で変えようとしてるの、どこまでも自由で最高です。
ありがとうございました☺️