ラスト支持派の意見を、言う!【サマーフィルムにのって】ネタバレ感想‼️
【サマーフィルムにのって】観ました。
ネタバレ注意⚠️⚠️
【前作を推し続ける、わたし】
主演の伊藤万理華さんの顔が個人的に苦手すぎるので、なかなかキツかったし字幕が無いのも、最初キツかったんですが、同監督の【青葉家のテーブル】が大好きだったのでその辺はなんとか耐えて乗り越えました。主人公の両腕2人の顔が、瀧内公美さんと石原さとみに似ててずっと頭の中が混乱してた。
【青葉家のテーブル】と比較すると【青葉家のテーブル】の方が、メインストーリーを追うタイプの映画じゃない分、キャラクター性は段違いに強かった。
今作のキャラクターはビジュアルの段階では面白そうだっただけに、ダディボーイ以外のヤンキーとか野球部の2人とかをほとんど描けてなかったのが勿体ない。【青葉家のテーブル】見る限り絶対描けるはずなのに。主人公チームのみんなが最初から距離近めなので、仲良くなっていく過程が描かれてないのも惜しかった。
【青葉家のテーブル、推して参る】
中盤の意図的な間延び感、中弛み感も、【青葉家のテーブル】があるからただの手抜きにしか思えなくなってる。こんなので青春感じてたら、【青葉家のテーブル】観たら胸が苦しくなって爆発するぞ。
【気になったとこ】
他に気になったところで言うと、スタートの橋の下の車のなかで女子高生2人だけで遊んでるのめちゃくちゃ怖かったです。変な人いない?気をつけて!って固唾を飲んで観てました。そのあとの、河原で時間止まってたんも何だったんだろ。タイムスリップのときに、ああなるの?主人公だけは動けてたのも、ん…?
ダディボーイからの引っ越しセンターの切り替えは「真心〜ってなんだろお〜。」のCMを狙いまくってて笑いました。逆にあれがワザとじゃないならスゴいぞ。
中盤でタイムトラベル明かすのはテンポ良くて好きでした。
【問題のラスト】
クライマックスの展開は、劇中劇のラストでその作品を止めて、それを映画自体のラストにするっていう作りは、劇中劇系の映画で誰もやってなかった展開だと思う。確かに映画の中の映画の話を、この映画自体のラストにするっていう発想はスジは通ってると思うからスゴいと思った。映画部以外の生徒とか、映画を見てるお客さんとかは完全に置き去りにしてるのでバリバリに共感性恥症感じるし、拒絶反応出てるひとがいるのも猛烈に理解できるんだけど。
自分の印象としては、演劇が好きで殺陣が出来る主人公と殺陣を練習してきた凛太郎っていう、説得力のある2人の殺陣の迫力のおかげでなんとかそれを回避してました。お客さん的にも、イタイもんではなくて、なんかスゴいもんを見てるっていう頭にシフトしてくれてそう…。かな、と思う。リアルタイムでものすごい殺陣を見れてるからなんとかクリアしてるんじゃないかなぁ…。
なのでとにかく、ラストの殺陣のシーンはナイスアイデア!って褒めたい気持ちと、うっわ…恥っず…ってなりそうな境界線の綱渡りでした。
なんなら、殺陣が始まったところでリアリティラインを大げさにして、観客も映画部員も全員消して2人だけの対決にした方が良かった気もするなー。
2人が斬り合ったところで一気に幕を下ろしたのは正直 放り投げな印象もあるけど、映画のラストとして、殺陣のラストとしてはあれしかないよなって思う。
結果としては、【サマーフィルムにのって】よりも先に【青葉家のテーブル】観てたのはめちゃくちゃいい判断でした。逆だったら観てなさそう。笑
キャラクターも脚本も微妙なので全然傑作映画ではないんだけど、ラストのアイデアは支持派でした。
ありがとうございました。