映画雑文 トカ

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おれのなかのアニマル浜口が「嫌いだーー!」って叫び声あげてる。【バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲!】ネタバレ感想‼️

バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲!】を観ました。

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【 だいぶアカン 】

バットマンリターンズ】と【バットマンフォーエヴァー】の良いところも悪いところもごちゃ混ぜにした闇鍋みたいな映画で、どれだけのドジを積み重ねれば 前作のフォーエヴァーからここまで分かりやすく退化するんだと、2作品の監督が同じという事実に膝から崩れ落ちます。ただ今作の場合は監督というよりも、前作と同じはずの脚本家に、何かしらの問題があったんじゃないかと思います。

クラウチングスタートでコケる 】

映画自体の掴みは【バットマンフォーエヴァー】の、トゥーフェイス登場からの逃走と瓜二つで、今作の敵であるMr.フリーズをまず立てるようなスタートではあるんですが、今回タイトルが【バットマン&ロビン】のくせにいきなり敵の逮捕失敗するのはどうなんだというか、Mr.フリーズの逆襲!なんて邦題なんだから、まずフリーズを2人でカッコよく捕まえてそこからフリーズの逆襲が始まると思ってたので、前作と同じスタートを切っているようで、実はもうこの時点で今作は失敗してたんじゃないかと自分のなかでは思ってます。

余談なんですが、Mr.フリーズのビジュアル、ウォッチメンのMr.マンハッタンが突然羞恥心に芽生えた反動で、めちゃくちゃ服着込んだみたいでした。

次に登場するポイズンアイビーは、これまた【バットマンリターンズ】のキャットウーマンの成り立ちとほぼ同じということで、この辺りでもう、今回ヤバいんじゃないかっていう疑いが確信になってくる。羞恥心をまるで持ってないMr.マンハッタンでも、まずリターンズのキャットウーマン覚醒シーンの痛々しさには身震いするし、あれをまた観客に見せようなんて普通思わない。まだ今回は、クスリを浴びて突然変異したっていうキャットウーマンよりかはだいぶマシな、性格が急激に変わる理由がお供えされてましたが、どっちにしろもうこの時点で自分的には、駄作へのリーチがかかる。

直後ポイズンアイビーがブルースに研究を無視されるのは【フォーエバー】のリドラーを彷彿とさせる流れしてて、オマージュの仕方が呪術廻戦の芥見下々くらいエグい。意図したオマージュだとしても あのシーンに似てるなぁっていう チラつきが邪魔でしょうがない。

開始30分で、フリーズ、ポイズンアイビー、ベイル、バーバラ、特に説明する気もないブルースの恋人という怒涛の新キャラ紹介に、「どんだけ ハ行多いねん」と、まるで覚えさせる気のない名前の数々にめちゃくちゃキレそうでした。

【 もう取り返しがつかない 】

パーティでバットマンとロビンが、ヒーロースーツ着て当たり前のように立ってる違和感もさることながら、バットマンが女性を買おうとする衝撃の展開を、クレジットカードでギャグにしたつもりでいる演出に、とうとうおれのなかのアニマル浜口が「嫌いだーーーーー!」って大きな叫び声あげ始めました。

その後も、バットマンとロビンが対立する展開作りたいのは良くわかるんですが、その理由が女性の取り合いって、そりゃあ いくらなんでもあんまりだ。敵がフェロモン攻撃仕掛けてくるんだから仕方ないってのも 分かるんだけど、そもそもフェロモン攻撃が必殺技の敵をこんなタイミングで出してくるんじゃない。【フォーエヴァー】であんなカッコよかったロビンが 120分間終始ムラムラしてて、バーバラとかポイズンアイビーら女性陣の香りに近寄ってく ただの甘いもん吸いのカブトムシ野郎になってて、今すぐおまえムクドリ由来のロビンって名前 改名しろ!って感じで最悪でした。ホントよくこんなストーリーの映画に【バットマン&ロビン】なんてタイトル付けれたもんだ。

【 バーバラとかいう謎採用 】

そもそもアルフレッドの姪であるバーバラがこのタイミングで投入されてるのもいっさい意味がわからない。 バーバラを投入するためにアルフレッドが大病設定にされたことで、ブルースはロビンよりもアルフレッド寄りになってて、バットマン&ロビンよりも、ブルース&アルフレッドの関係性の方にスポットが当たってる気がしました。 こんなもん最高のコーヒー牛乳が完成してたのに そこに理由もなくみりんを投入してるようなもんで、味は混ざるわ、ぐちゃぐちゃなるわ、美味しくないわで、底辺YouTuberに悪ふざけカマされたみたいな苦い気持ちになりました。コーヒーだけに。やかまし。 そもそも上映時間2時間のうち、バーバラが仲間になるまでのエピソードなんて3つか4つしか描かれてないんで、彼女の存在意義も必要性もまるで感じられなかった。

ここからはもう長くなるので、 脈絡なく文章を並べます。

【 脈絡なく、並べた 】

【リターンズ】のペンギンに続いて、ポイズンアイビーとかが発する、風味程度の下ネタがめちゃくちゃキモかったし、今作の演技を後悔してるらしいジョージクルーニー版ブルースウェインは なんかずっとニヤニヤしてて、こちらも同じく少しキモかった。

Mr.フリーズのダイヤモンドの扱いが、フランキーのコーラみたいでした。ワンピースの。

ロビン改めカブトムシくん、ブルースにキレ散らかした後、最大級のキョトン顔で当たり前のようにブルースの家に居るのも、心の底からわけわからんかった。

敵を何度も取り逃してるのに、表の顔のためにパーティ出席したり、恋人と天文台で望遠鏡パーティしたりするたびに そこに敵が攻めて来るみたいなのも、信じられないくらいシリーズ通してのテンプレになってて酷い。敵を倒せてないのにずっと受け身だから緊張感がなかった。

バイク乗ってただけのポッと出の女の子が、ラスト30分で急に仲間になり、ポイズンアイビーをわりと瞬殺してて、とんだキャプテンマーベルだった。

終盤に出てくる、吹き替え版の研究員のおばちゃん うるさ過ぎるし、研究員の2人をなんちゅうとこ置き去りにしとんねんバットマン。【ジャンパー】で荒野の崖の隙間に置いてかれた、サミュエルLジャクソンくらいエグいことされてた。

バットマンが「復讐するなよ」って言ってんのにすかさずポイズンアイビー殺しに行くフリーズで、もう頭がどうにかなりそうでした。

最後、バットマン、カブトムシ、バーバラの3人が走ってこっち向かってくるシーン、まさか続編作るたびに毎回一人ずつ仲間増やすつもりだったんじゃ…と肝が冷える終わり方だった。

ありがとうございました。