映画雑文 トカ

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わっ…【くるみ割り人形と秘密の王国】

見渡す限りの【ネタバレ】にお気をつけ下さい⚠️🚨

 

くるみ割り人形と秘密の王国。

公開時 遠くのやまびこ程度にしか、良い評判が聞こえなかったのが記憶に新しい本作。そんななか半年待たずしての計画的DVD化にはいろいろと察するしかありません。

上映時間100分。

作品も綺麗ですが時間も整ってます、綺麗。100分。

さて問題点を1つあげるなら、100分。

そうこの、100分。

憎たらしい。自分が間違っていることを決して認めないという、そういった面構えですね100分。

この感じの話で、このスケールで、となると、もう どう考えても時間が短い。時間が短いんですよ!!

それによって色々な問題がピタゴラスイッチ的に巻き起こっていて、皮肉にもそれを表したかのような屋根裏部屋のシーンから物語は始まります。この瞬間から亀裂が走り始めているのです。悲しい……ですよね?

アリスインワンダーランドみたいな導入、てか モロ。

不思議な国を訪れた際の、眼を見張る背景美術の美しさに心奪われる視聴者と主人公。そんな、グッと作品に引き込まれた我らのスキを狙ってやってくるのが、姿を見る限り 心に異常を喫したことが伺える、3つの国を統治する3人のコスプレイヤー

主人公クララが「あたしはこの不思議な国を作り上げた母親の娘よ」と信じるか信じないかはあなた次第レベルの発言をしたかと思った矢先、何を怪しむことがあるのかという熱いスピリットで、すーぐ信じる門番。すーぐ信じる 国を統治する3人。こいつら全員、トンタッタ族。

さぁー 役者は揃ったと言わんばかりの驚くべきテンポで主人公を導いていく3人には一切の迷いなし。疑惑なし。思惑なし。怖いわ。

どっからどうみたって 勧誘のテンポ。

三ヶ国規模で女の子1人を相手に「バレエの発表会を楽しむ会」に勧誘しようとするなよ。どう考えてもコイツら なんか企んでる。外面しか見せてないのが、怖い。これ時間短いから、あんなテンポになっちゃったの?

 

そんなんだから女の子の方は 上手く話に乗せられて、馬にも乗せられる。それも、どう考えても国にやってきたゲストがいていい立ち位置ではない場所に。

国到着10分で軍隊長みたいなのになってた。

女の子も「分隊ー、進め!」じゃないのよ。

どーしてそんなに慣れてるの。この時点でもう観客には共感できるキャラの手持ちがないのよ。全員、捨て駒。もうどうにでもなってしまえ。

花と雪の国の統治者は特に突出して、捨て駒。キャラとしても、物語としても使えない。登場時点でお菓子の女王に脳みそという脳みそ、ぜんぶ綿あめに変えられてると推理するな、ぼくは。

あんなに使えないのは目も当てられない。どうせなら、国のピンチを演出するために第4の国に捕まったとかにしようよ。

実際はすでに、お菓子の女王に捕まってて その上お菓子に変えられてしまってて。お菓子の女王なんて酷いから、主人公が国にやってきてすぐ そのお菓子に変えられた2人を紅茶花伝かなんかとセットにして主人公に食べさせる。で、お菓子の女王が裏切ったことを知ってしまった主人公は、怒りのあまり女王に対して暴言のシャワーを浴びせます。「あんたなんて最低よ!くず!グズ!もっと酷いわ、ドグズ!」なんて言うもんだから女王はここぞとばかりに切り札の一言。

「あんたが最初に食べたお菓子、覚えてる?あれさ。花と雪の、統治者でしたぁ〜〜♪」

これで、お菓子の女王の残虐描写に拍車をかけろよ。これくらいしなきゃお菓子の要素が、まるでねーじゃんよ。いやもう、あの二人ほんと いらない。

あの二人といえば、主人公のお姉と弟もいらない。配置するなら お姉と弟はお父さんと仲良いのに主人公だけ仲良くなれないみたいな対比ちょうだい。対比が欲しい。しないなら、主人公と父の不仲を強調するための施しとして、排除して。で空いた時間使って お母さんの不思議の国のアリス時代 見せて。

ヘレンミレンは登場したと思ったら、いきなり未練たらたら感だしてて、どう見ても敵とは思えない。感情移入としてすごいレベル。もう、ミレン側でしか見れん。逆にあれを敵として描けたら善悪語る敵の金字塔 打ち立てれるわ。

モーガンフリーマンは もっと自由に動いて欲しい。まじで動かない。作品に必要だと確信が持てますか?あのキャラ。本当に修理の技術持ってるのか疑いの目 向けられる程度には、しっかりボケてる。ラスト辺りのシーン。

モーガン「言わずもがな」

クララ   「……照/// (あたしのことよね) 」

モーガン「君だよ」

クララ&視聴者「言うんかい」

しっかりとしたボケ。

 

この作品、もっと時間があれば、もっと売れるはずだったと思います。時間決めずに制作始まって、途中で打ち切られたとしか思えない。広大な世界観に抱いたワクワク感が、やり場を失って空中に漂ってます。

見えてるかディズニー。キャプテンマーベル、なにも学習してなかったぞ。つまらんかったぞ。短い話を長く伸ばすんじゃなくて、長い話をちょうどいい時間で描いてくださる?キャプテンマーベル、お願いだからYouTubeの公式動画として10分くらいの長さで、内容教えて欲しかった。フューリーの目のキズがー、とか予告見れば分かるオチ持ってこないでください。もう。これ なんの記事だよ。くるみ割り人形と秘密の王国かよ。

くるみ割り人形と秘密の王国かよ……。

くるみ割り人形と秘密の王国かよ!!みたいな。

…なんか語感いいッスね。(=´∀`)

で、この作品はこの作品で、はなから分かりきってましたよ。だって普通に考えて、ディズニーがネズミ 悪役にするわけないもん。レストランにネズミのシェフ立たせるやべえアニメーション会社だもん。もう、ネズミが敵で出てきた瞬間、すべての未来を予知した…。ネズミッキー…。

 

最後に。

1番やばかったのはもちろんアレ。おもちゃを大きくさせる謎の機械。逆も然りで、人をおもちゃにも変えられる。

お菓子の女王がそれについて、「こんな風に 殺すこともできるのよ!」と説明。

ぼく「じゃあこれ使ったら殺人になんのかぁ」

ぼく「これ使ったらお菓子の女王倒せるのになぁ」

ぼく「どうやって倒すんだー?」

 

5分後。

特に躊躇なく主人公の思惑通り、パワーが発動。お菓子の女王、完全に死亡。

クララ 「やったわ!」

全視聴者「…使っちゃったよ」